・IoTの具体例が知りたい
そんな疑問を解決する記事となっています。
この記事の内容
- IoTとは何かを誰にでもわかるように説明
- IoTを具体例を挙げて説明
IoTとは
まずIoTというのはInternet of Thingsの略で、直訳すると「物のインターネット」という意味になります。
まぁこれだけでは意味がわかりませんよね。
実はIoTに特に決まった意味はありません。しかし簡単に説明するとすれば
モノが直接インターネットに繋がって
- モノ同士が
- モノとクラウドが
- モノと人が
データをやりとりすること
ということ感じになります。
クラウドとは
ここでクラウドという言葉が出てきましたが、クラウドとは何かご存知ですか?
蓮舫(れんほう)議員が「サーバーは増やすんじゃなくて、時代はもうクラウドなんですよ。」
という発言をして、物議を醸したことがありましたね。
IT業界にいない人からすれば「クラウド?雲?」って感じでしょう。
クラウドは詳しく説明すれば難しいのですが、本当に簡単に言えば
現実世界とは別に作られたインターネット側の世界
という感じで理解しておけば良いと思います。
詳しくはまた別の記事を書きます。
IoTがクラウドにデータを送っている
現実世界では、多くのものがクラウドの世界にデータを送っています。もの自体では多くのデータを保持できないので、インターネットと繋がってクラウドに保存してるんですね。
例えばIoT製品の一つ、Nest Thermostat(ネストサーモスタット)はご存知ですか?家の室温管理をしてくれるIoT製品です。
エアコンやヒーターと連携することで自動で室温を快適な温度に調整してくれます。人工知能が住人の起床時間や帰宅時間を学習し、季節の変化も考慮に入れて、住人それぞれに最適な室温に調整してくれるんです。
これは普段使用されているデータをクラウドに送り、分析しています。
今後インターネットと繋がるモノが増えるにつれて、膨大なデータがモノからクラウドに送りこまれることになります。
2009年の時点で、およそ25億個ものモノがインターネットに繋がっていると言われていました。この時点で十分膨大な数ですが、
2015年には、180億個、
そして2020年。インターネットに繋がっているモノは、なんと500億個にも達したと言われています。
IoTでできるようになること
IoTが普及してくるにつれて私達の日常生活はどんどん便利になり、次のようなことができるようになります。
- 遠くのモノの状態を知ることができるようになる
- モノを自動で動かせるようになる
- モノとモノが繋がる
一つずつ具体例を見ていきましょう。
遠くのモノの状態を知ることができるようになる
これはモノにセンサーやカメラを仕込むことより、いつでもどこでもモノの状態や位置を知ることができるようになります。
例えば、たまに家の鍵をちゃんと閉めたかな?って思うことはありませんか?そんな時、ドアをIoT化できていれば鍵を閉めたかをしっかりと確認できます。
そればかりか、家の中に誰もいないのに鍵が空いていれば通知を送ることもできます。
ペットを飼っている人にとっては、外出中のペットの様子が心配な人も多いらしいですね。そんな時はスマホから、家の中の様子を確認できる未来もそう遠くはありません。
モノを自動で動かせるようになる
センサーやクラウドに保存されたデータを用いて、モノが自動で動かせるようになります。
例えば真冬のすごく寒い日、家に帰っても暖房が効くまで寒いままですよね。でもIoTが普及していれば家に帰ってまでも寒い想いをする必要はありません。
インターネットと連携したエアコンが、あなたの帰宅時間を自動で計算して、あなたが帰る頃にはあなたにちょうど適した気温に部屋を温めておいてくれるはずです。
最近では自動運転の技術もどんどん進歩してきています。目的地さえ入力すれば、運転は一切しないでも自動で運転してくれる未来もそう遠くなさそうです。
モノとモノが繋がる
センサーやクラウドを通じて、モノ同士で繋がって様々なことを行ってくれます。
みなさんの家には何個のリモコンがありますか?そんなにリモコンを持たなくても、すべてのリモコンをスマホ一台で代用できる時代はもうきています。
スマホどころか、「電気つけて」「エアコンつけて」と声を出すだけで、センサーが反応して勝手にスイッチを入れてくれるスマートスピーカーはもう世に出回っています。
他にもセンサーが勝手に交通の状態を判断して、信号機と連携して渋滞を減らすような未来もそう遠くはないかもしれません。
人が直接手を加えなくてなくてもモノが自動で私達の生活を助けてくれるのが、IoTです。
どのようにこれらを実現するか
IoTはこれらの技術をどのように実現するのでしょうか。
最初に1番大切なことは、現実世界のモノをセンサーとして、膨大なデータを取得してクラウドに送ることです。
遠くのモノの状態を知ることも、モノを自動で動かすことも、モノとモノが繋がることも、クラウドにデータがないと行うことができません。
今後はあらゆるモノがインターネットに繋がって、どんどんデータをクラウドに送っていきます。
そしてそのデータをクラウドで分析します。データの統計や解析を用います。最近では、AIの中核技術でもある機械学習も分析に用いられています。
例えばマンホールをIoT化して、水位やガスの情報を常に取得します。こうすることで、最近の天気や下水の状況から、臭気対策や浸水被害の予測を行うことができます。
また、季節や天気、人々の動きのデータを分析することで、渋滞する前から渋滞を予測することができるようになるかもしれません。
IoTは、まずデータを取得してそれを分析するという流れで私達の生活を便利にします。
今あるIoT製品の具体例
IoT製品は本当に便利です。でも存在を知らないと、使うことはできませんよね。
すでに商品化されてるいくつかの便利なIoT製品を紹介します。
Amazon Echo
スマートスピーカーの一つです。他にもGoogle homeなんかが有名ですね。
音声に反応して色々なことを行ってくれます。「電気つけて!」で電気をつけてくれたり、毎朝7時に自動で音楽を鳴らしてくれたりします。
その中でも特にキラーコンテンツとしてよく使われているのが、音声での注文です。
「いつもの水を注文しておいて」と声をかけるだけで、注文履歴から水を探して同じ商品を注文してくれます。いちいちサイトを開く必要がないんです。
MAMORIO
物を無くさないためのグッズです。
財布に忍ばせたり鍵につけておくと、5秒に一回スマホにBluetoothで通信が送られます。そして、最後に通信があった場所をいつでも確認できるようになっています。
もしどこかに置き忘れても、置き忘れた場所がわかるってことです。
また通信がなくなったらスマホに通知がくるようにも設定できるので、もし落としたり忘れたりしたら直後に通知がきます。安心ですね。
Smarttress
ベッドで不穏な動きがあったら通知をしてくれるマットレスです。
浮気防止ってことですね。
家で浮気するようなアホはいないとは思うのですが…もし通知が来たらどうしたら良いのでしょうか。
IoT家電、ヘルシオ
料理の相談ができる電子レンジです。冷蔵庫の中にあるものを伝えると、レンジがレシピを提案してくれます。
情報が増えるにつれてレンジが学習して、自分の好みにあったレシピを提案してくれるようにもなります。
主婦の方って、毎日の晩ご飯を考えるのがかなり大変と聞きました。強い主婦の味方です。
今後普及してくるであろうIoT製品の具体例
今はまだ実験段階ですが、今後普及してくるであろう僕的に期待のIoTを紹介します。
IoT自動販売機
自動販売機ってどこでも見かけませんか?全国で500万台以上も普及していると言われています。
その自動販売機すべてに防犯カメラを付けたらどうなるでしょうか。
犯罪の予防、そして証拠として大活躍してくれると思います。他にもこの自動販売機にWifiをつけることでネットのカバー率を広げたり、災害の時には状況を周知できるスピーカーにしたりと、大活躍するIoT製品になるのではないでしょうか。
スマートゴミ箱
わざわざを確認しなくても、ゴミの蓄積量がわかるゴミ箱です。ゴミ箱って、あちこちを周って確認する必要がありますが、めんどくさいですよね。
そんなことをしなくても、自動でゴミ箱がいっぱいになったら通知をしてくれるゴミ箱があればかなり手間が省けます。
普及すれば多くの人が助かるのではないでしょうか。
まとめ
最後にIoTについてまとめておきます。
- IoTというのはInternet of Thingsの略で、直訳すると「物のインターネット」という意味になります。
- IoT製品からデータを収集して、それを分析することで私達の生活がより豊かになります。
- 遠くのモノの状態を知ることができるようになります
- モノを自動で動かせるようになります
- モノとモノが繋がりはじめます
IoTは生活を本当に便利に変えてくれる製品ですが、知らないと使えません!
新しい情報はどんどんキャッチしていきたいですね。
記事は以上です。